EXHIBITION

建築倉庫ミュージアムが選ぶ30代建築家 –世代と社会 が生み出す建築的地層−

2018.4.10-2018.7.16

「建築倉庫ミュージアムが選ぶ30代建築家展 –世代と社会が生み出す建築的地層−」では、今の社会における建築の在り方を、模型を通して模索やチャレンジをする5組の30代建築家による作品を取り上げ、建築倉庫ミュージアムで常時保管している模型とともに展示・紹介いたします。
本展の様子は建築倉庫ミュージアムのウェブサイトやSNS、YouTubeでも4月上旬からご紹介いたします。

展覧会挨拶文

私たちは、近代建築の巨匠であるコルビュジエはもちろんのこと、その弟子と呼ばれる日本人建築家、そして丹下健三を筆頭とする戦後日本の建築家の作品を「建築学」として学び、さらに今まさに活躍している上の世代の建築家や現代社会から刺激を受け、思想を急進的に多様化させてきた世代です。また同時に我々を取り巻く環境も劇的に変化し、特にツールの技術革新が並行して進んだことで、私たちの今にも溢れだしそうな早熟の建築的思想を、不自由なくアウトプットできるようになった最初期の世代と言えるかもしれません。

しかし時代はバブル崩壊、リーマンショックなどといった社会情勢に飲み込まれ、「建築」の在り方も社会と共に変わってきていると指摘されています。最も顕著な例として挙げられるのがリノベーションであり、五十嵐太郎氏の言葉を借りるなら、私たちは「せざるをえないリノベーション世代」であるというのです。上の世代の建築家が雄弁に建築を語る姿に刺激を受けつつ、未来の「大型新築プロジェクト」を思い描きながら、小さなリノベーションであれ戸建住宅プロジェクトであれ、それを作品としての強度を持たせるべく日々建築と向き合っています。それは言うならば、私たちが今置かれている社会の中で、上の世代の建築家が積み上げてきた地層に新しい地層を積み上げる行為だと言えます。

私たち30代建築家5組は、そうした新しい地層にまさに一石を投じ積み上げていくため、常に建築に対して新しいチャレンジを模索しています。本展示では小さくも各々複数のプロジェクトを通じて、今の時代や環境に対する新しい建築的な解答を模型で示すことにより、社会と建築家の紐付けを再認識し、上の世代との対話や様々な議論を生み出すことを期待するとともに、来訪者が能動的に考え感じることのできる展覧会でありたいと考えています。

齋藤 隆太郎

建築倉庫ミュージアムが選ぶ30代建築家 –世代と社会が生み出す建築的地層−

会 期
2018年4月10日(火)〜7月16日(月) ※会期中に展示室A展示替えのため閉館予定あり

展示内容
岩元真明+千種成顕「節穴の家」
齋藤隆太郎 「対行政住宅」
酒井亮憲「菓匠寿紗」
藤井亮介「みつわクリニック」
三井嶺「日本橋旧テーラー掘屋」 など

齋藤隆太郎 「対行政住宅」©新澤一平

藤井亮介「みつわクリニック」©長谷川健太

酒井亮憲「菓匠寿紗」©川辺明伸

岩元真明+千種成顕「節穴の家」©表恒匡

三井嶺「日本橋旧テーラー掘屋」©Jérémie SOUTEYRAT