EXHIBITION

感覚する構造 – 力の流れをデザインする建築構造の世界 –

2023.9.30-2024.2.25

会期
前期:2023年9月30日㊏―2024年2月25日㊐
※後期 「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで -」は2024年春より開催予定

会場
WHAT MUSEUM 1F
(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺⽥倉庫G号)

開館時間
㊋—㊐ 11時 — 18 時(最終入館 17 時)
※㊊休館(祝日の場合、翌㊋休館)
※年末年始休館:2023年12月28日(木)~2024年1月5日(金)

入館料
一般:1,500円
大学生/専門学校生:800円
高校生以下:無料

– 招待チケット・招待状をお持ちの方、障がい者手帳をお持ちの方と介助者の方(1名様まで)は無料でご入場いただけます。
– 招待チケット・招待状をお持ちの方は、ご入館の際にご掲示ください。
– 障がい者手帳をお持ちの方とその付添者1名は、ご入館の際、障がい者手帳等をご掲示ください。
– 学生の方は、ご入館の際、学生証をご掲示ください。

※チケットはオンラインにて事前購入可能
※同時開催の TAKEUCHI COLLECTION「心のレンズ」展 の観覧料を含む
※本展会期中に何度でも入場できるパスポートを販売
展覧会パスポート 2,500円
※会期中、当ミュージアム内にある「建築倉庫」では、建築家や設計事務所からお預かりした600点以上の建築模型を保管しており、その一部をご鑑賞いただけます。
料金:建築倉庫 入館料 700円、セットチケット(本展入場料+建築倉庫入館料)2,000円ほか


【展覧会概要】

1923年の関東大震災から、今年で100年が経ちます。われわれ人類は、地震力や風力をはじめ自然の力が及ぶ世界に生き、さらには地球という重力空間において、建築における力の流れをどうデザインしてきたのでしょうか。そうした力の流れや素材と真摯に向き合い、技術を駆使し、建築の骨格となる「構造」を創造してきたのが、構造デザインの世界です。「建築家」と構造をデザインする「構造家」の協働により、数々の名建築が生み出されていますが、構造家や構造について詳しく紹介される機会は多くはありません。構造家は数学や力学、自然科学と向き合い、計算と実験、経験を積み上げた先に、やがて力の流れが自身の中に感覚化し、感性を宿すといわれています。

このことから、WHAT MUSEUMでは構造デザインについて、模型を介して体感から理解を深める展覧会を企画しました。
本展では鑑賞者自身が構造模型を通して、構造デザインという創造行為の可能性とその哲学を体感することができます。また、建築の構造を「感覚」することで、自らが住む世界にはたらく力の流れと、その力と自身の感性との結びつきについて思考を促します。

本展は、導入展示と3つのテーマ展示で構成し、40点以上の構造模型が鑑賞できます。導入展示では、古代から現代までの名建築の構造模型を通して、建築における力の流れを感覚的に捉えられます。テーマ展示では、建築家・磯崎新、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛/SANAAと構造家・佐々木睦朗の協働を取り上げた展示から、佐藤淳らとJAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発中の月面構造物を紹介する展示、滋賀県立大学 陶器浩一研究室による近年サステナブルな建材として注目される竹を使った建築作品の模型展示を展開します。

なお、2024年4月26日(金)から8月25日(日)まで、後期展「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで -」を開催します。
詳細については後日発表いたします。


【本展の見どころ】

⚫︎月に人間が滞在するための月面構造物1/10の模型、本展初公開

​​⚫︎古代から現代までの名建築の構造模型を40点以上展示

⚫︎建築家・磯崎新、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛/SANAAと構造家・佐々木睦朗の協働による建築作品

⚫︎サステナブルな素材である竹の新たな可能性を切り拓く建築作品と原寸モックアップ模型

⚫︎47都道府県・全国構造マップ

⚫︎来館者が実際に触れて、体感できる構造模型

 


【イベント情報】

模型を使ったワークショップや講演会を開催予定です。詳細はWHAT MUSEUM公式サイトにて順次発表します。
 


【音声ガイド情報】

日本語版ナビゲーション

アンガールズ 田中卓志

広島大学の建築学科で構造を学んでいたアンガールズ田中氏が、展示作品の解説や展覧会の見どころを分かりやすくお伝えします。
音声ガイドは、WHAT MUSEUM 公式アプリをダウンロードいただくと無料でご利用いただけます。
 


【出展作品(一部)】

白川郷合掌造り民家-旧田島家 模型(白川村教育委員会所蔵)
浄土寺浄土堂 模型(東京大学総合研究博物館所蔵)
薬師寺西塔 模型(明星大学 建築学部 松尾智恵研究室所蔵)
錦帯橋 模型(東京大学生産技術研究所 腰原幹雄研究室所蔵)
パンテオン 模型(東海大学 工学部 建築学科所蔵)
ソチミルコのレストラン 模型(建築倉庫 所蔵)
豊島美術館 模型(西沢立衛建築設計事務所所蔵)
あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ) 模型(妹島和世+西沢立衛/SANAA 所蔵)
国立代々木競技場 模型(建築倉庫 所蔵)
東京スカイツリー 模型(東武タワースカイツリー株式会社 所蔵)
フィレンツェ新駅(コンペ案) 模型(建築倉庫 所蔵)
せんだいメディアテーク 模型(佐々木睦朗構造計画研究所所蔵)
瞑想の森 市営斎場 模型(佐々木睦朗構造計画研究所所蔵)
多摩美術大学図書館 模型(伊東豊雄建築設計事務所所蔵)
大阪万博パビリオン計画案 模型(滋賀県立大学 陶器浩一研究室所蔵)
日本万国博覧会 富士グループパビリオン(太陽工業株式会社 所蔵)
日本万国博覧会 お祭り広場(鹿児島大学工学部 建築学科 朴・増留研究室 所蔵)

※会期中一部作品の入れ替えを予定

 

【展示協力】

磯崎新アトリエ、伊東豊雄建築設計事務所、鹿児島大学工学部 建築学科 朴・増留研究室、株式会社日建設計、木内隆行、北方町ホリモク生涯学習センターきらり、九州大学大学院芸術工学研究院 斉藤一哉研究室、佐々木睦朗構造計画研究所、妹島和世+西沢立衛/SANAA、滋賀県立大学 陶器浩一研究室、白川村教育委員会、太陽工業株式会社、多摩美術大学 環境デザイン学科研究室、東海大学 工学部 建築学科、東京スカイツリー(R)、東京大学生産技術研究所 腰原幹雄研究室、東京大学総合研究博物館、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 佐藤淳研究室、佐藤淳構造設計事務所、東海大学 工学部 建築学科、西沢立衛建築設計事務所、明星大学 建築学部 松尾智恵研究室

 


主催:WHAT MUSEUM
企画:WHAT MUSEUM 建築倉庫
企画協力:犬飼基史、富岡庸平
展示協力:吉野弘建築設計事務所
会場グラフィック:榊原健祐
キービジュアルデザイン:関川航平
映像:瀬尾憲司
模型制作協力:株式会社ラムダデジタルエンジニアリング、株式会社日南、植野石膏模型製作所
部材製作協力:株式会社竹田木材工業所

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