
感覚する構造 – 力の流れをデザインする建築構造の世界 –
会期
前期:2023年9月30日㊏―2024年2月25日㊐
※後期 「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで -」は2024年春より開催予定
会場
WHAT MUSEUM 1F
(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺⽥倉庫G号)
開館時間
㊋—㊐ 11時 — 18 時(最終入館 17 時)
※㊊休館(祝日の場合、翌㊋休館)
入館料
一般:1,500円
大学生/専門学校生:800円
高校生以下:無料
– 招待チケット・招待状をお持ちの方、障がい者手帳をお持ちの方と介助者の方(1名様まで)は無料でご入場いただけます。
– 招待チケット・招待状をお持ちの方は、ご入館の際にご掲示ください。
– 障がい者手帳をお持ちの方とその付添者1名は、ご入館の際、障がい者手帳等をご掲示ください。
– 学生の方は、ご入館の際、学生証をご掲示ください。
※チケットはオンラインにて事前購入可能
※同時開催の TAKEUCHI COLLECTION「心のレンズ」展 の観覧料を含む
※本展会期中に何度でも入場できるパスポートを販売
展覧会パスポート 2,500円
※会期中、当ミュージアム内にある「建築倉庫」では、建築家や設計事務所からお預かりした600点以上の建築模型を保管しており、その一部をご鑑賞いただけます。
料金:建築倉庫 入館料 700円、セットチケット(本展入場料+建築倉庫入館料)2,000円ほか
<オンラインチケットの予約方法>
チケットは、9月2日(土)より順次販売開始。
入場希望日4週間前の、同曜日から発売します。
例:9月30日(土)の入場チケットは9月2日(土)から発売開始。
【展覧会概要】
1923年の関東大震災から、今年で100年が経ちます。われわれ人類は、地震力や風力をはじめ自然の力が及ぶ世界に生き、さらには地球という重力空間において、建築における力の流れをどうデザインしてきたのでしょうか。そうした力の流れや素材と真摯に向き合い、技術を駆使し、建築の骨格となる「構造」を創造してきたのが、構造デザインの世界です。「建築家」と構造をデザインする「構造家」の協働により、数々の名建築が生み出されていますが、構造家や構造について詳しく紹介される機会は多くはありません。構造家は数学や力学、自然科学と向き合い、計算と実験、経験を積み上げた先に、やがて力の流れが自身の中に感覚化し、感性を宿すといわれています。
このことから、WHAT MUSEUMでは構造デザインについて、模型を介して体感から理解を深める展覧会を企画しました。
本展では鑑賞者自身が構造模型を通して、構造デザインという創造行為の可能性とその哲学を体感することができます。また、建築の構造を「感覚」することで、自らが住む世界にはたらく力の流れと、その力と自身の感性との結びつきについて思考を促します。
本展は、導入展示と3つのテーマ展示で構成し、40点以上の構造模型が鑑賞できます。導入展示では、古代から現代までの名建築の構造模型を通して、建築における力の流れを感覚的に捉えられます。テーマ展示では、建築家・磯崎新、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛/SANAAと構造家・佐々木睦朗の協働を取り上げた展示から、佐藤淳らとJAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発中の月面構造物を紹介する展示、滋賀県立大学 陶器浩一研究室による近年サステナブルな建材として注目される竹を使った建築作品の模型展示を展開します。
なお2024年春からは、後期展「感覚する構造 – 法隆寺から宇宙まで -」を予定しています。
1年を通して、建築構造の魅力を発信してまいります。
【本展の見どころ】
⚫︎月に人間が滞在するための月面構造物1/10の模型、本展初公開
⚫︎古代から現代までの名建築の構造模型を40点以上展示
⚫︎建築家・磯崎新、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛/SANAAと構造家・佐々木睦朗の協働による建築作品
⚫︎サステナブルな素材である竹の新たな可能性を切り拓く建築作品と原寸モックアップ模型
⚫︎47都道府県・全国構造マップ
⚫︎来館者が実際に触れて、体感できる構造模型
【イベント情報】
・プレワークショップを開催
構造家・陶器浩一氏と滋賀県立大学 陶器浩一研究室の学生と一緒に サステナブルな素材である竹を活用した建築空間を制作します。釘や金物を使わず、竹を立体的に組むことで誰でも空間を作ることができます。
タイトル:構造家とつくる竹の空間!「三灯小径」を一緒につくろう!
開催日:2023年9月10日(日)
対象:小学生〜大人
講師:滋賀県立大学 陶器浩一研究室
申し込み:WHAT MUSEUM公式サイト(詳細が決まり次第お知らせします)
その他、模型を使ったワークショップや講演会を開催予定です。詳細はWHAT MUSEUM公式サイトにて順次発表します。
【音声ガイド情報】
WHAT MUSEUMでは、公式アプリをダウンロードいただくと、音声ガイドを無料でご利用いただけます。
展覧会の見どころや展示している構造模型を解説します。
【出展作品(一部)】
白川郷合掌造り民家-旧田島家 模型(白川村教育委員会所蔵)
浄土寺浄土堂 模型(東京大学総合研究博物館所蔵)
薬師寺西塔 模型(明星大学 建築学部 松尾智恵研究室所蔵)
錦帯橋 模型(東京大学生産技術研究所 腰原幹雄研究室所蔵)
パンテオン 模型
ソチミルコのレストラン 模型
豊島美術館 模型(西沢立衛建築設計事務所所蔵)
あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ) 模型
モントリオール万国博アメリカ館 模型
国立代々木競技場 模型
東京スカイツリー 模型(東京スカイツリー(R)所蔵)
フィレンツェ新駅(コンペ案) 模型
せんだいメディアテーク 模型(佐々木睦朗構造計画研究所所蔵)
瞑想の森 市営斎場 模型(佐々木睦朗構造計画研究所所蔵)
多摩美術大学図書館 模型(伊東豊雄建築設計事務所所蔵)
※会期中一部作品の入れ替えを予定
【展示協力】
磯崎新アトリエ、伊東豊雄建築設計事務所、株式会社日建設計、北方町ホリモク生涯学習センターきらり、木内隆行、佐々木睦朗構造計画研究所、妹島和世+西沢立衛/SANAA、滋賀県立大学 陶器浩一研究室、白川村教育委員会、多摩美術大学 環境デザイン学科研究室、東京スカイツリー(R)、東京大学生産技術研究所 腰原幹雄研究室、東京大学総合研究博物館、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 佐藤淳研究室、佐藤淳構造設計事務所、西沢立衛建築設計事務所、明星大学 建築学部 松尾智恵研究室
主催:WHAT MUSEUM
企画:WHAT MUSEUM 建築倉庫
企画協力:犬飼基史、富岡庸平
展示協力:吉野弘建築設計事務所
会場グラフィック:榊原健祐
キービジュアルデザイン:関川航平
映像:瀬尾憲司
模型制作協力:株式会社ラムダデジタルエンジニアリング
部材製作協力:株式会社竹田木材工業所